Whitney Houston(ホワットニー・ヒューストン)は、アメリカの女性シンガーで1984年から活動を始めます。彼女の5枚目のシングル「Saving All My Love for You」で全米・英とも1位を獲得します。その曲からお聞きください。
1.Saving All My Love for You(邦題:すべてをあなたに)1985年
声に伸びがあり、ボーカルも力強いですね。ただ、当時、アメリカには黒人差別が依然残っており、MTVでヘビーローテンションになりませんでした。ホワットニーは抗議もしますが、最初は放送を断られたそうです。後年、MTVはホワットニーの世界的なヒットの連発もあり、放送する様に変わりました。次の歌は、この曲の次にシングルカットされた曲です。
2.How Will I Know(邦題:恋はてさぐり) 1985年
今(2021年)聞いても、良い歌ですね。これも全米で大ヒットを飛ばし、ビルボート1位をとります。当時、私も聞いていましたが、「バラードだけでなく、こういうアップテンポの曲も歌えるんだ」と感じました。次の曲は、この曲の次にシングルカットされた曲です。
3.The Greatest Love of All(グレイテスト・ラヴ・オブ・オール)1985年
この曲も全世界で大ヒットし、ビルボード1位をとります。新人が3曲続けてビルボート1位を取るという快挙を成し遂げます。この曲は、もともとジョージ・ベンソンが1977年リリースした曲でした。その当時、ビルボードの黒人部門で4位まであがります(ビルボードの本チャートでは、リリースせず順位なし)。正直、このブログを開設するまで、ホワットニーのオリジナルと思っていましたが、そうではなかった様です。このジョージ・ベンソンのバージョンも聞いて良かったので、下記に上げておきます。
The Greatest Love of All by Geoge Benson 1977年
ホワットニーとは、また違う感じですが、声音がやわらかく温かい感じがします。上の3曲は、彼女のデビューアルバム「Whitney Houston(邦題:そよ風の贈りもの)に収録されています。
華々しいデビューを飾ったホワットニーですが、次のセカンド・アルバム「Whitney(ホワットニー)」も全世界で大ヒットを飛ばします。その中より、アップテンポな1曲をお聞きください。
4.I Wanna Dance with Somebody(邦題:すてきなサムバディ) 1987年
この曲も大ヒットし、ビルボード1位を獲得します。力強いホワットニーのボーカルが効いていますね。この後も、大ヒット曲を連発でリリースします。次に紹介する歌は、彼女の曲の中では最大のヒットとなった曲です。
5.I Will Always Love You(邦題:オールウェイズ・ラブ・ユー) 1992年
この曲は、全世界で大ヒットを飛ばします。本国であるアメリカでは、なんと14週もビルボードの本チャートでNo.1を記録します。(この時でシングル出してたアーチストは不幸ですね・・・)
この曲は、もともと1977年のドーリー・パートン(女性)という人が書き、カントリーミュージック部門(フォーク・ソングが多い)でビルボード1位になります。それをホワットニーが、アレンジしてシングルにしました。下記にドーリー・パートンバージョンも上げておきます。
I Will Always Love You by Dolly Parton
似て異なる曲ですね。ホワットニーより優しい感じがしますね。
この曲は、映画『ボディーガード』のサントラ曲にもなっています。ホワットニーは、そこで初めて女優としてもデビューします。この大ヒットのさなか、1992年に黒人歌手であるボビー・ブラウンと結婚し、2人子供をもうけます。この頃より薬物疑惑が疑われる様になります。それでも2000年になるまで、沢山の大ヒットシングルを連発します。
1999年から、インタビューに遅刻したり、コンサートを急に中止することが多くなります。2012年ビバリーヒルズのヒルトンホテルで溺死が発見されます。死体解剖の結果、コカインが検出されました。死因はコカインによる溺死でした。彼女の明るく力強いボーカルを聞けなくなったのは残念です。ご冥福をお祈りします。
ホワットニーはベストアルバムも出しているので、それを聞けば、上記の曲以外のヒット曲(全米1位は他に11曲あります)も聞けると思います。
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